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woven songs

J-POPの名曲5曲を、声優が
まるで役を演じるかのように
歌唱した
カバーミニアルバム
「woven songs」が発売。

  • 諏訪部順一 声優 カバー

    諏訪部 順一

    COVER
    ~LOVE~

    商品詳細

    諏訪部順一 声優 カバー
    タイトル:COVER~LOVE~
    品番:POCE-12170
    発売日:2021年12月15日
    価格:2,200円(税抜)/2,420円(税込)
    収録曲
    1. 情熱(作詞:UA 作曲:朝本浩文 オリジナル歌唱:UA)
    2. 恋しくて(作詞:BEGIN 作曲:BEGIN オリジナル歌唱:BEGIN)
    3. 愛撫(作詞:松本隆 作曲:小室哲哉 オリジナル歌唱:中森明菜)
    4. TRUE LOVE(作詞:藤井フミヤ 作曲:藤井フミヤ オリジナル歌唱:藤井フミヤ)
    5. バンザイ(作詞:トータス松本 作曲:トータス松本 オリジナル歌唱:ウルフルズ)

    【Singer profile】

    諏訪部順一 声優 カバー
    諏訪部 順一
    東京俳優生活協同組合所属
    代表作:『テニスの王子様』跡部景吾役、『僕のヒーローアカデミア』相澤消太役、『呪術廻戦』両面宿儺役、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ケネス・スレッグ役 など
  • 梶裕貴 声優 カバー

    梶 裕貴

    COVER
    ~STORIES~

    商品詳細

    梶裕貴 声優 カバー
    タイトル:COVER~STORIES~
    品番:POCE-12171
    発売日:2021年12月15日
    価格:2,200円(税抜)/2,420円(税込)
    収録曲
    1. Sign(作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿 オリジナル歌唱: Mr.Children)
    2. 3月9日(作詞:藤巻亮太 作曲:藤巻亮太 オリジナル歌唱: レミオロメン)
    3. スパークル(作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎 オリジナル歌唱: RADWIMPS)
    4. 葛飾ラプソディー(作詞:森雪之丞 作曲:堂島孝平 オリジナル歌唱: 堂島孝平)
    5. ソラニン(作詞:浅野いにお 作曲:後藤正文 オリジナル歌唱: ASIAN KUNG-FU GENERATION)

    【Singer profile】

    梶裕貴 声優 カバー
    梶 裕貴
    ヴィムス所属
    代表作;『進撃の巨人』エレン・イェーガー役、『僕のヒーローアカデミア』轟焦凍役、『ワールドトリガー』三雲修役、『王様ランキング』ダイダ役 など
  • 内田彩 声優 カバー

    内田 彩

    COVER
    ~ROOTS~

    商品詳細

    内田彩 声優 カバー
    タイトル:COVER~ROOTS〜
    品番:POCE-12172
    発売日:2021年12月15日
    価格:2,200円(税抜)/2,420円(税込)
    収録曲
    1. I'm Proud(作詞:小室哲哉 作曲:小室哲哉 オリジナル歌唱:華原朋美)
    2. Dear My Friend(作詞:五十嵐充 作曲:五十嵐充 オリジナル歌唱:Every Little Thing)
    3. Don't wanna cry(作詞:小室哲哉、前田たかひろ 作曲:小室哲哉 オリジナル歌唱:安室奈美恵)
    4. FACE(作詞:小室哲哉、MARC 作曲:小室哲哉 オリジナル歌唱:globe)
    5. First Love(作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル オリジナル歌唱:宇多田ヒカル)

    【Singer profile】

    内田彩 声優 カバー
    内田 彩
    アクロスエンタテインメント所属
    代表作:『ラブライブ!』南ことり役、『けものフレンズ』かばん役、『不滅のあなたへ』パロナ役、『ワッチャプリマジ!』弥生ひな役 など
  • 声優 カバー

    伊東 健人

    COVER
    ~YOUTH~

    商品詳細

    伊東健人 声優 カバー
    タイトル:COVER~YOUTH~
    品番:POCE-12173
    発売日:2021年12月15日
    価格:2,200円(税抜)/2,420円(税込)
    収録曲
    1. Swallowtail Butterfly ~あいのうた~(作詞:岩井俊二、CHARA、小林武史 作曲:小林武史 オリジナル歌唱:YEN TOWN BAND)
    2. memories(作詞:大槻真希 作曲:森純太 オリジナル歌唱:大槻マキ)
    3. TIMING(作詞: 森浩美、ブラック・ビスケッツ 作曲: 中西圭三、小西貴雄 オリジナル歌唱:ブラック・ビスケッツ)
    4. 焼け野が原(作詞:こっこ 作曲:こっこ オリジナル歌唱:Cocco)
    5. 光(作詞:Utada Hikaru 作曲:Utada Hikaru オリジナル歌唱:宇多田ヒカル)

    【Singer profile】

    伊東健人 声優 カバー
    伊東 健人
    81プロデュース所属
    代表作:『ヲタクに恋は難しい』二藤宏嵩役、『アイドルマスターSideM』硲道夫役、『ヒプノシスマイク』観音坂独歩役、『2.43 清陰高校男子バレー部』小田伸一郎役 など
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特典情報

【法人特典】

予約購入者&先着特典

woven songs A3ポスターカレンダー
声優 カバー wovensongs

※上記法人特典がつく店舗でのダブル特典となります。
※上記法人以外では付きません。
※特典は先着順となっており、無くなり次第終了となります。ご了承ください。
※一部お取扱いの無い店舗もございます。ご予約時にご確認をお願いいたします。

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楽曲レビュー

  • 諏訪部順一 楽曲レビュー 声優
    諏訪部順一 楽曲レビュー 声優 COVER
    ~LOVE~

    諏訪部順一
    「COVER~LOVE~」

    文:松浦靖恵

    伊東健人 声優 カバー

    諏訪部順一のカバーアルバムのサブタイトルは、“LOVE”と名づけられた。今作に収録された5曲、「情熱」(UA)、「恋しくて」(BEGIN)、「愛撫」(中森明菜)、「TRUE LOVE」(藤井フミヤ)、「バンザイ」(ウルフルズ)のラインナップや曲タイトルを見て、それぞれの楽曲に描かれた“愛のカタチ”を、諏訪部がどのような変化をつけながら表現していくのか興味が膨らむはずだ。

    「情熱」はUAが1996年にリリースした3rdシングルだ。この曲によってUAはその存在、アーティスト名、その歌声を多くの人に知られることになったが、もともとミュージシャンとして活動し、作曲家、プロデューサーとしても数多くの作品を手掛けていた朝本浩文が作曲を手掛けたことも、音楽通からも注目された楽曲だった。愛しても愛しきれない生々しい感情を、身体の中に燃え盛る赤い炎のようにたぎらせて歌唱するUAに対し、諏訪部の「情熱」は、彼がその第一声を発した瞬間から、歌の中にいる主人公の心の奥底にゆらゆら揺らぎ続ける青い炎のような感情が、じわりじわりと伝わってきた。どこか懐かしさをおびた都会的なアレンジも、たった一人たたずんでいる主人公姿や孤独感をより増幅させる効果を生み出しているのではないだろうか。

    BIGINのデビュー曲「恋しくて」(1990年)
    が世に出る最初のきっかけになったのは、アマチュアバンドがメジャーデビューを目指して出演したオーディション番組『三宅裕司のいかすバンド天国』だった。この番組はFLYING KIDS、たま、BLANKY JET CITYなど多くのバンドを輩出し、90年代バンドブームの扉を大きく開けるきっかけを作った。この番組の2代目グランドチャンピオン(いか天キング)になったのがBIGINであり、この番組内で歌唱した「恋しくて」が、彼らの記念すべきプロデビュー曲になった。諏訪部が歌唱する「恋しくて」は、オリジナル曲が奏でていたブルースのリズムやテンポ感をしっかりと受け継ぎながら、一音一音を丁寧に紡いでいく。そして、人は大人になればなるほど、素直に自分の気持ちを伝えられなくなっていくものなのだなと、あらためて思ってしまう歌を、彼は切なく届けてくれた。

    「愛撫」は、「片思い」と共に両A面シングルとして中森明菜が1994年にリリースした曲だ。すでに“女性アイドル”という枠組からはとっくに抜け出し、抜群の歌唱力と表現力で様々な楽曲を歌っていた中森明菜ではあったが、この楽曲の作曲を小室哲哉が手掛けたことで、中森明菜がTKサウンドをどのように歌い、表現するのかという点で大いに注目され、作詞を手掛けた松本隆が名づけた「愛撫」というタイトルは大きなインパクトを与えた楽曲だった。男性歌手が女性詞、女性目線の歌詞を歌うのは決して珍しいことではないが、諏訪部は自分の大きな魅力のひとつである低音粋の声を「愛撫」の中で響かせた。一瞬で行き来する主人公の心情や愛の中に潜み続け、きっとぬぐいきることができない闇のようなものを、諏訪部は十分に感じさせてくれるカバーになった。

    「TRUE LOVE」は、チェッカーズ解散後に本格的にソロ活動をスタートさせた“藤井フミヤ”(チェッカーズ時代は藤井郁弥)が、1993年に発表した2ndシングル表題曲だ。フジテレビ“月9”ドラマ『あすなろ白書』の主題歌として注目を集め、チャート初登場1位を記録。その後も世代を超えて愛され続け、リリースからこんなにも月日が経った現在も、未だに結婚式披露宴で歌われることが多い曲だと聞いている。だが、歌詞解釈の違いや聴き手の心情によっては、恋人と別れたあとの心情をつづった歌にも聞こえてくる歌かもしれない。オリジナルの世界観を継承し、諏訪部はアコギの優しい音色に優しく寄り添いながら語り掛けるように歌う。さぁ、諏訪部の「TRUE LOVE」を聴いて、あなたは幸せな二人の未来を思い浮かべるか、それとも……?

    ウルフルズが1996年にリリースした10thシングル「バンザイ」は前シングル「ガッツだぜ!」と共に、ウルフルズを代表する楽曲だ。個人的に「ガッツだぜ!」の時代劇仕立てのMV(ボーカルのトータス松本の殿様姿が最高!)も最高に好きだが、バンドっていいな~と思わせてくれる「バンザイ」のMVに映るメンバーの姿やそれぞれの表情もおすすめだ。様々な“愛のカタチ”を歌ったこのアルバムの最後は、力強いバンドサウンドに乗せて、“君に会えてよかった”“君を好きでよかった”と高らかに歌う「バンザイ」。こんなハッピーな歌で締めくくってくれたところに、諏訪部順一のLOVEを感じた。

  • 梶裕貴 楽曲レビュー 声優
    梶裕貴 楽曲レビュー 声優 COVER
    ~STORIES〜

    梶裕貴
    「COVER~STORIES〜」

    文:松浦靖恵

    伊東健人 声優 カバー

    梶裕貴が選んだ5曲のラインナップを見て、ドラマ、映画、アニメの主題歌や挿入歌に起用されていた楽曲が並んでいる!と気づいた方も多いだろう。

    Mr.Childrenが2018年にリリースした「Sign」は、ドラマ「オレンジデイズ」制作サイドから楽曲依頼されたボーカル・桜井和寿がドラマ台本を読み、そこからこの物語の内容に沿って書き下ろした楽曲だと聞いている。数多くの恋愛ドラマを輩出し、“恋愛の神様“と称される北川悦吏子が脚本を手がけたドラマ「オレンジデイズ」は、どこにでもいそうな大学生と病気で聴覚を失ってしまった女性のラブストーリーを軸にして、大学卒業を控えた学生たちの恋愛模様、社会人になることや大人になっていくということへの不安や戸惑いがリアルに描かれていた。オリジナルを踏襲した柔らかな音色で奏でられるピアノから始まる「Sign」。梶はその第一声から聴き手に寄り添うような優しい空気感を作り上げていく。梶の歌は忘れかけていた思い出やしまい込んでいた記憶を、聴き手の中でふわりと蘇らせてくれるだろう。

    「3月9日」は2005年に放送されたドラマ「1リットルの涙」の挿入歌。このドラマの主題歌は、同じくレミオロメンの「粉雪」だったが、ドラマの途中から挿入歌として起用されたことで注目度が高まっていった楽曲だ。レミオロメンの代表曲のひとつである「3月9日」は、卒業式や合唱曲で歌われることが多い楽曲ということもあり、この曲を聴くと自分の学生時代やクラスメイトたちの顔を思い浮かべる人も多いかもしれない。梶自身も歌詞に描かれた風景や旅立ちの季節に、自分の学生時代を重ね合わせながら歌唱したかもしれない。この曲の後奏で、梶が高らかに♫ららら~と歌うリフレインを受け止めると、視線を少し上に上げて空を見上げたくなった。

    2016年に劇場公開されたアニメーション映画『君の名は。』(監督・脚本 新海誠)。「スパークル」は野田洋次郎(RADWIMPS)がこの映画のために書き下ろした楽曲の中の1曲だ。「曲を聴いた上で作りたいシーンがある」という新海監督からの要望もあり、制作の初期段階から作品に携わった野田は、なんとこの映画のためだけに数十曲も書き、劇伴に起用された「前前前世」は、RADWINPSの知名度を一気に高めた楽曲になった。繊細なピアノの旋律が印象に強く残る「スパークル」は、映画の中の主人公たちの心情や情景に重なり合いながら、聴き手の中であまりにも切なく響く。梶の歌唱を聴いて、あぁきっと梶もこの映画が好きなんだろうなってことがまっすぐ伝わってきた。梶のカバーを聴いて、久しぶりに『君の名は。』を観たくなるかもしれない。

    「週刊少年ジャンプ」に長きにわたって連載され、世代を超えて愛されてきた漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。同名アニメの放送がスタートしたのは1996年。3代目オープニングテーマ曲「葛飾ラプソディー」は、歴代オープニングテーマ曲の中でいちばん長く起用されていた楽曲だ。実際に“亀有”を訪れたことがなくても、亀有公園前に派出所は実在しないと知っていても、「葛飾ラプソディー」を聴くと、両津勘吉を始めとする個性豊かな登場人物を思い浮かべてしまう。もしかしたら梶裕貴は少年時代にこのアニメを見ていて、この曲を口ずさんでいたんじゃないかなと想像してしまうし、両さんたちは本当にいるんじゃないの!?なんて思っていたのかもしれないと思うと、ほんわかした幸せな気分に包まれてしまった。

    浅野いにおの原作コミックを元に実写版として制作され、2010年に劇場公開された同名映画の主題歌「ソラニン」。映画内では主人公の井上芽衣子(宮崎あおい)、種田成男(高良健吾)が「ソラニン」を歌うシーンがあったが、同年にはASIAN KUNG-FU GENERATIONの14thシングルとしてリリースされた。この楽曲の成り立ちがおもしろい。というのも、原作内には「ソラニン」と名づけられた曲の歌詞のみが登場するのだが、その歌詞にASIAN KUNG-FU GENERATIONが曲を付けたという経緯があるからだ。漫画の中では「ソラニン」の“音”は鳴っていない。読み手が自分の中で音を鳴らしながら読み進めていた歌詞に、ASIAN KUNG-FU GENERATIONがメロディを付け、バンドの音をかき鳴らした「ソラニン」が誕生したのだ。梶の歌声が歌詞の中にある“ほんの少しの未来”“ゆるい幸せ”というフレーズが抱える刹那な感情、あの日の自分にも、あの頃にも決して戻ることはできない主人公たちの心情がチクチクを胸に突き刺さった。これは私の勝手な想像でしかないが、梶自身も物語の主人公たちのような感情を抱えた時期があったのかもしれない。

    『COVER~STORYS~』を聴くと、それぞれの物語や登場人物の姿やその当時の記憶が心の片隅からふわ~っと蘇ってくるだろう。たとえドラマや映画を未見だとしても、どれもがヒット曲ばかりなので、それぞれの楽曲と出会った頃のことを思い出すかもしれない。『COVER~STORIES~』を聴きながら、音楽にはそんな魔法みたいな力があるんだなと、あらためて思った。

  • 内田彩 楽曲レビュー 声優
    内田彩 楽曲レビュー 声優 COVER
    ~ROOTS~

    内田彩
    「COVER~ROOTS~」

    文:松浦靖恵

    伊東健人 声優 カバー

    内田彩のミニアルバム『COVER~ROOTS~』には、「I’m Proud」(華原朋美)、「Dear My Friend」(Every Little Thing)、「Don’t wonna cry」(安室奈美恵)、「FACE」(globe)、「First Love」(宇多田ヒカル)のカバーが収録された。内田彩がセレクトした5曲は、まさに90年代後半のJ POPシーンやあの時代の空気感を鮮やかに彩ってくれた大ヒット曲、誰もが知っているヒットソングばかりだ。

    華原朋美の3rdシングルとして1996年にリリースされると、瞬く間にミリオンヒットを記録し、名実ともに彼女をスターダムに押し上げた「I’m proud」。ラブソングでありながら、どこにも居場所がなく、いつも孤独を感じていた主人公が、“寂しくたって私は負けない”と自立していく姿が見えてくる楽曲だ。小室哲哉が作詞・作曲・アレンジを手掛けたこの曲には幅広い音域が組み込まれ、テンポ感を的確につかんでいく歌い手の技量が必要とされる楽曲だが、内田は見事に「I’m proud」を掴み、自由を手にしようとしている主人公の凛とした姿を浮かび上がらせた。

    持田香織(ボーカル)、五十嵐充(キーボード)、伊藤一朗(ギター)から成るユニットとして1996年にデビューしたEvery Little Thing(ELT)が、1997年にリリースした3rdシングルが「Dear My Friend」だ。女性ボーカルがいるユニット内にギタリストを組み入れた3人組というのは、当時の音楽シーンでは珍しい編成だったし、伊藤がハードロックをルーツに持つギタリストであったこと、また、ダンスミュージックやクラブミュージックを基盤としたTKサウンドとは異なる組み立て方を施したこの楽曲は、ELTにしかない世界を作り上げた。内田彩がまっすぐに歌う「Dear My Friend」は、柔らかさをまとった内田の声だからこそ、聴き手はこの歌の中にいる“友達以上恋人未満の2人”を、優しく見守っているような感覚を持てるのかもしれない。

    2018年に引退するまで、数多くのヒット曲を世に送り出した、安室奈美恵。1996年に小室哲哉プロデュースでリリースしたシングル「Don’t wonna cry」はミリオンヒットを記録し、その年の「日本レコード大賞」において、彼女は史上最年少で大賞を受賞した。音楽のみならず、彼女のファッションや生き方などに憧れる“アムラー”を生み出し、彼女の存在が大きな社会現象になるなど、女子高校生を中心に絶大なる人気を誇っていた安室。1986年生まれの内田にとって“安室奈美恵”は、憧れのおねえさん的な存在だったに違いない。当時小学生だった内田が時を経て、「Don’t wonna cry」の中で“I’ll be there”と軽やかに、跳ねるように何度も届ける歌声。その声が、あの頃の自分に向けて、キラキラ光る今の自分を届けているようにも聞こえてきた。

    内田が選曲した5曲の中で、いちばん驚かされたのは「FACE」(glove)かもしれない。オリジナルではマーク・パンサーが披露していたRAPを彼女がやっていたからだ。globeは小室哲哉、keiko、マーク・パンサーの3人から成るユニットとして1995年にデビュー。今の時代ならばユニットやグループ、アイドルの楽曲内にRAPが取り入れられているのは珍しくないが、曲途中からいきなりRAPが入ってくる「FACE」はJ-POPとしては斬新だったし、高音が続くサビを歌うにはテクニックを要するため、カラオケで歌う時に苦労した人も多いんじゃないだろうか。そんな難曲を、内田はささやくようなハミングから緩急を付けながら一気に駆け抜け、高音が続くサビへと鮮やかに突入する。内田がこの1曲の中で聞かせるいくつもの声は聴きごたえ十分だ。

    1998年、彗星のごとく日本の音楽シーンに登場した、宇多田ヒカル。「First Love」は彼女が16歳の時にリリースした3rdシングルだ。発売されるやいなや、瞬く間にダブルプラチナを記録した1stアルバム『FIRST LOVE』にも収録されているこの楽曲は、今も多くの人に愛されているバラードソングだ。宇多田がデビューした頃、内田にとって“宇多田ヒカル”という存在は自分と同世代であることを身近に感じながらも、そんなに年齢が変わらない一人の女の子が持つ才能や宇多田が巻き起こした社会現象に、きっと驚きを隠せなかったんじゃないだろうか。オリジナルの世界感を踏襲しながらも、内田は自分が歩んできた道のりを重ね合わせながら、主人公が抱く淡くて儚い想いを、聴き手の中に深く静かに浸透させた「First Love」を生み、カバーアルバムのラスト(5曲目)にそっと置いた。

    このカバーアルバムに収録された5曲は、内田にとって自分の10代を鮮やかに彩ってくれた楽曲なのだろう。

  • 伊東健人 楽曲レビュー 声優
    伊東健人 楽曲レビュー 声優 COVER
    ~YOUTH~

    伊東健人
    「COVER~YOUTH~」

    文:松浦靖恵

    伊東健人 声優 カバー

    伊東健人がセレクトした5曲は、すべて女性ボーカルの楽曲。『COVER~YOUTH~』の1曲目を飾るのは、1996年に劇場公開された映画「スワロウテイル」の主題歌「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」だ。YEN TOWN BANDは、架空の時代の、架空の日本(東京)を舞台にし、強烈な個性を持つ登場人物たちが出てくる物語内に登場する架空のバンドだが、この映画の主演をつとめたCHARAがこの楽曲を歌っている。官能的な息遣いをまとった彼女の歌声は、その一声を聴いただけでCHARAだとわかる。独特な世界観を持つオリジナル「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」を知っている人ならば、伊東健人はどのような歌唱や表現で世界を作り上げていくのだろうと、大いに興味が膨らむはずだ。伊東の歌唱は、まるでつぶやきのように聞こえてくる。この世界には自分しか存在していないんじゃないかと錯覚してしまいそうになるくらいの暗闇に包まれた、静かで、孤独な夜。伊東のカバーから見えてくるのは、ひとりさ迷い歩きながら、誰に聞かせるわけでもなく、ただこの歌を口ずさんでいる主人公の姿だった。伊東が作り上げた世界に静かに身をゆだね、じっくりと耳を傾けてほしい。

    尾田栄一郎の原作を元に、1999年に放送がスタートしたテレビアニメ「ONE PIECE」のエンディングテーマ曲として、オープニングテーマ曲「ウィ アー!」と共に、放送開始時の「ONE PIECE」を大いに盛り上げた「Memories」。オリジナルを歌唱する大槻マキ(当時の表記は大槻真希)のデビューシングル曲として1999年にリリースされたこの楽曲の作曲を手掛けたのは、森純太だ。彼は1988年にメジャーデビューし、80年代90年代のバンドブームをけん引したロックバンド・JUNSKY WALKER(S)のリーダーであり、彼らの代表曲「素敵な夜空」など、ジュンスカ楽曲の作詞作曲を数多く手掛けてきたギタリストだ。森が手がけた曲に、切なくも優しい言葉を乗せた大槻の歌詞は、いつしか夢見る頃を過ぎ、時代や時間を巻き戻すことなんてできやしないとわかっていても、夢を追いかけていた日々があったからこそ、今の自分がいるのだと思わせてくれる。今回、伊東の歌唱を聴きながら、友情の絆で固く結ばれた「ONE PIECE」の登場人物たちに思いっきり感情移入し、彼らと一緒に冒険をしているような気持ちになっていたかもしれない伊東少年の姿が見えてきた。あれからどんなに年齢を重ねても、伊東にとって「Memories」は少年の心を思い起こさせてくれる楽曲のひとつなのではないだろうか。

    「TIMING」のオリジナル歌唱は、ウッチャンナンチャンのバラエティ番組内の企画から誕生した3人組ユニット・ブラックビスケッツ。南々見(南原清隆)、天山(天野ひろゆき)、ビビアンから成る3人組ユニットだ。ブラックビスケットは、同番組内で結成されたTERU(内村光良)、CHIAKI(千秋)、UDO(ウド鈴木)から成るユニット・ポケットビスケッツに対して“悪役”というポジションだった。彼らが1998年にリリースした「TIMING」はミリオンセールスを記録し、小さな子供のみならず大人まで、フリ付きで歌い踊ってしまうくらい、お茶の間にがっつり浸透した楽曲だ。伊東のカバーにはキラキラなディスコちっくなアレンジが施され、一気にあの時代を蘇らせてくれるし、あの時代を知らない世代も思わずステップを踏んで踊りたくなってしまうんじゃないだろうか。「TIMING」が持つ飛びっきり明るいPOPさとカラフルな色合い。そして、聴く者の誰もがハッピーになってしまうパワーは、時代を超えてもずっと変わらないんだな、なんて素敵なPOPソングなのだろうと、あらためて思ったカバーだった。

    「焼け野が原」は、1997年にメジャーデビューしたcoccoが、活動休止する直前に発表した楽曲だ。のちに彼女は活動を再開するが、この曲には当時の彼女の心情がありのままに刻まれている言われている。“とても寒くて、もう歩けないよ”“私が消えれば楽になるんでしょう”。負の感情にとらわれ、存在価値を見いだせず、もがきながら悲痛な叫びをあげている「焼け野が原」を、伊東はあえて感情を抑えめにした声で歌い、こんなにも苦しい思いを優しい温度でそっと抱きしめている。そんな伊東の声が、聴き終わったあとも、心の中で揺らぎ続けてしまった。

    宇多田ヒカルが2002年に10thシングルとしてリリースした「光」。この楽曲をはじめとして、ゲームソフト「キングダムハーツ」主題歌は、宇多田ヒカルの楽曲がずっと起用されている。宇多田は幼いころからアメリカと日本を頻繁に行き来していた環境に育っているというのもあるだろうが、彼女は自分がどこにいようが、どんなに環境が変化しようが、決してぬぐいきれない“孤独”を抱えてきた。それこそ人間は生きている限り孤独を抱え続けるものなのだと受け止め、楽曲の中で歌い続けているアーティストだと思う。しかしながら、彼女は聴き手を突き放すのではなく、「光」の後半で“もっと話さそうよ”テレビ消して私だけを観ていてよ“と歌い、”君“という存在が光になるのだと、ひとつの希望を描いている。伊東の歌唱もメインボーカルに重なり合う低音のユニゾン、繊細に響くファルセットやハミングなど、「光」に様々な声を乗せ、私たちを光の差す方へと静かに導いてくれるはずだ。

    伊東健人のミニアルバムのサブタイトルに付けられた“YOUTH”。あらためて和訳を調べてみると、「若い頃」「若者」「青年時代」などの言葉が並んでいた。「TIMING」のようなキラキラ光る日々を過ごした時期にも、「焼け野が原」や「光」のような感情が、青春時代には背中合わせに存在し、それらが混在した青年時代を伊東自身も過ごしていたのかもしれない。あの頃はうまく言葉で説明することができなかった感情や誰にも言えなかったであろう伊東の思いが、このカバー曲たちにあふれているんだと思った。